韓国の最低賃金が日本のそれを上回るという話がありますが、どうなのでしょうか。

 韓国では文在寅政権になってからの、最低賃金のアップ率が日本とは桁違い。現在の最低賃金は時給938円です。文政権は政権交代しましたが、アップするための制度が整っています。来年には最低賃金で韓国に後れを取ることが確実となりました。

 韓国の最低賃金決定は、文政権になって政府単独推薦を廃止し、多様性を確保しました。ナショナルセンターだけでなく、アルバイト労組や、女性労組・青年ユニオン・市民団体・シンクタンク・政党など多様な31団体が参加し、当事者の意見を反映できる仕組みになっています。

最低賃金を底上げするだけの体力のない中小零細企業(原則従業員30人未満)には、「雇用安定資金事業」として、引き上げ賃金を直接支援しています。また10人未満の事業主が新たに年金保険・雇用保険に加入した場合は保険料が減額されることになりました。日本でも中小企業者を対象としたこうした施策が、ぜひとも必要だと思います。このままだと日本は消費が低迷したまま。不況から立ち直ることは出来ません。日本共産党は中小零細事業者への直接支援政策を提案しています。(韓国の最低賃金は全国一律ですが、日本は県ごとに違っていて、岡山県は892円。最高額が東京の1072円、全国平均は961円です。