八月一日、核兵器拡散防止条約(NPT会議)がアメリカ、ニューヨークで開幕しました。7年ぶりに開かれたこの会議に、岸田首相が日本の首相として初めて出席し、演説することになっています。岸田首相は、アメリカの核の傘への依存を深めながら、そして防衛費GDP比2%をアメリカと約束しながら、核抑止を訴えるという、矛盾に満ちた演説をすることになります。岸田首相は「核保有国とそうでない国々との橋渡しをする」などと言ってきましたが、この6月に開かれた、核兵器禁止条約、

第一回締約国会議には、被爆者団体など多くの「参加してほしい」という声を無視して、オブザーバー参加もしていない状態です。

今、ロシアがウクライナに侵攻し、核の威嚇を繰り返しています。この様なロシアに対し、アメリカやEUは、対立を先鋭化させています。ストックホルム国際平和研究所はこの様な事態を憂慮し、今年6月「核兵器が使用されるリスクは、冷戦時以降、最も高まったとみられる」と警鐘を鳴らしています。

広島と長崎に人類史上はじめて原子爆弾が投下され、一瞬のうちに二つの都市が壊滅し、21万人もの命が奪われてから今年で77年になります。

核兵器禁止条約が発効し、核兵器には悪の烙印が押されましたが、ロシアは国連憲章を踏みにじりウクライナを侵略し、核兵器を使用すると威嚇しています。

8月6日午前8時より下市交差点で、平和委員会の呼びかけに応えて、抗議行動、スタンディングが行われます。平和を守るため、核兵器の使用を許さないために、この行動にぜひご参加いただけたらと思います。

国際世論の力で、ウクライナからロシア軍を撤退させ、国連憲章に基づく平和秩序を回復させ、すべての国が核兵器禁止条約に参加する新しい世界。「核兵器のない平和で公正な世界」へと前進させようではありませんか。