学校給食をよくする会が6月議会に提出した、「国に求める請願」と「国への意見書」が、全議員の賛成で採択され総理大臣や衆・参議長、厚労省などに送付されました。よくする会の皆さんを始め、たくさんの皆さんと喜び合いたいと思います。意見書に異論がある発言もあったので、全議員の賛成は驚きでした。良かった!

 

鈴木宣弘 東京大学教授の講演

6月24日(土)「岡山の食と農を守る会」が、東京大学教授、鈴木宣弘先生を招いて講演会が行われ、参加しました。「世界で最初に…」は鈴木先生の著書名ですが、その書名のインパクトから、日本の食料自給率が今、問題になりつつあります。政府が発表した直近の食料自給率は38%ですが、種や肥料の自給率を加えると10%と鈴木先生は言います。「現状では海外からの物流が停止したら世界で最も餓死者が出る国」と。例えば卵は国産率97%ですが、餌もヒナも輸入に頼っており、コロナ禍とウクライナ問題が、卵の値上がりに繋がっています。政府は国内で餌を確保しようとする政策を取っていません。

「市民組織と自治体が連携し、地域農業を守ることが本当の安全保障だ。農業にこそ数兆円の予算を早急につけるべき。」その通りです。

アメリカの対日戦略により、日本の主権は軍事だけでなく食でも経済でも従属させられています。米の種子販売会社は、ゲノム編集への警戒を和らげるため、GABAの含有量を高めたゲノムトマト苗を無償配布し、小学生を実験台としたことを、学会に発表しました。

政府は、昆虫食の開発に予算を付ける動きもあります。「避妊薬になるともいわれているコオロギまで食品としようなどとは。子供を実験台にするなんてもってのほか!」と怒っておられました。